「修正を頼んでも対応が遅い」「追加費用ばかり請求される」「そもそも連絡が取れなくなった」
ホームページの制作会社に対して、こうした不満を抱えている中小企業の経営者・担当者は少なくありません。しかし、「今の会社に悪いから」「乗り換えたら面倒なことになりそう」と我慢している方も多いのではないでしょうか。
制作会社との関係は、ホームページの成果に直結します。不満を抱えたまま付き合い続けることは、サイトの放置や機会損失につながります。
この記事では、200社以上のWeb制作・リニューアルを手掛けてきた経験から、制作会社を乗り換えるべきタイミングと、スムーズに移行するための手順を解説します。
制作会社への不満、よくある5つのパターン
制作会社への不満にはさまざまなものがありますが、200社以上のお客様から相談を受けてきた中で、特に多い5つのパターンを紹介します。
パターン1:対応が遅い・レスポンスが悪い
「メールを送っても返信が3日後」「急ぎの修正を頼んでも1〜2週間かかる」——これが最も多い不満です。Webサイトは日々お客様に見られているもの。誤った情報を修正するのに何日もかかるようでは、ビジネスに支障をきたします。
パターン2:小さな修正でも毎回費用がかかる
テキストの修正、画像の差し替え、お知らせの追加——こうした簡単な作業でも、都度見積もりが必要で数千円〜数万円の費用が発生するケースです。「頼みづらくなって、結局更新しなくなった」という声もよく聞きます。
パターン3:提案がない・言われたことしかやらない
「こうした方が良いですよ」「こんな改善はいかがですか」といった提案がなく、依頼したことだけを淡々とこなすだけの制作会社に不満を感じるケースです。特にサイトの成果(問い合わせ数やアクセス数)に関心を持ってくれない場合、長期的なパートナーとしての信頼が築けません。
パターン4:技術力が不足している
「スマホ対応を依頼したら崩れたまま納品された」「SEOの知識がなく、的外れなアドバイスをされた」——制作会社の技術力が自社のニーズに合っていないケースです。Webの技術は日進月歩で進化しているため、技術力の差はサイトの品質に直結します。
パターン5:連絡が取れない・担当者がころころ変わる
最も深刻なケースです。制作会社と連絡が取れなくなった、担当者が退職して引き継ぎがされていない、最悪の場合は制作会社自体が廃業してしまった——こうした状況では、サイトの管理や更新が完全にストップしてしまいます。
乗り換えるべきか?判断の基準
不満があるからといって、すぐに乗り換えるのが正解とは限りません。まずは「改善の余地があるか」を判断し、それでも解決しない場合に乗り換えを検討しましょう。
まずは現在の制作会社に改善を求める
不満を感じていても、それを制作会社に伝えていないケースは意外と多いです。まずは以下を試してみてください。
- 具体的な不満点を整理して伝える(「対応が遅い」→「修正依頼は3営業日以内に対応してほしい」)
- 契約内容を改めて確認し、サービス範囲を明確にする
- 担当者の変更を依頼する
- 保守契約の見直しを提案する
改善を求めた結果、対応が変わるようであれば、乗り換えの必要はありません。
乗り換えを検討すべき5つのサイン
以下のうち、2つ以上当てはまる場合は、乗り換えを本格的に検討すべきタイミングです。
- 改善を求めたが、状況が変わらない(または悪化した)
- 連絡が取れなくなることがある、またはレスポンスが極端に遅い
- 費用が不透明で、毎回「想定外の請求」が発生する
- サイトの成果(問い合わせ、アクセス)に制作会社が無関心
- 技術的な対応力に不安がある(スマホ対応、SEO、セキュリティなど)
すぐに乗り換えるべき緊急ケース
以下に当てはまる場合は、改善を求めるよりも速やかに乗り換えを進めるべきです。
- 制作会社が廃業した、または長期間連絡が取れない
- サイトのセキュリティ事故が起きたが、対応してもらえない
- ドメインやサーバーの契約情報を開示してもらえない
制作会社を乗り換える際の流れと注意点
乗り換えを決めたら、スムーズに移行するために以下の手順で進めましょう。
ステップ1:自社で管理している情報を確認する
乗り換えの前に、以下の情報が自社で管理されているかを確認してください。
- ドメイン(〇〇.co.jpなど)の管理権限は自社にあるか
- サーバーの契約は自社名義か
- サイトのソースコード(データ)を受け取っているか
- CMS(WordPress等)の管理画面にログインできるか
- Googleアナリティクス、サーチコンソールのアクセス権はあるか
これらが制作会社名義で管理されている場合は、乗り換え前に権限の移管を依頼する必要があります。特にドメインの所有権は最重要事項です。ドメインが制作会社名義のままだと、乗り換え時にURLが変わってしまうリスクがあります。
ステップ2:現在の契約内容を確認する
保守契約がある場合、解約条件(解約の何ヶ月前に通知が必要か、違約金はあるかなど)を確認しましょう。契約書がない場合でも、メールのやり取りで合意した内容が契約として認められることがあるため、過去のやり取りを確認しておきましょう。
ステップ3:新しい制作会社を選定する
現在の不満点を明確にしたうえで、新しい制作会社を探しましょう。選定のポイントは後述しますが、複数社に相談し、相見積もりを取ることをおすすめします。
ステップ4:引き継ぎ・移行を進める
新しい制作会社が決まったら、以下の移行作業を進めます。
- ドメイン・サーバーの移管(必要に応じて)
- サイトデータの移行
- メールアドレスの移行(サーバーと紐づいている場合)
- 各種ツール(アクセス解析、サーチコンソール)の権限移行
移行作業中にサイトが見られなくなる「ダウンタイム」を最小限にするため、新しい制作会社に段取りを任せましょう。
2024年版 中小企業白書
(中小企業庁)
次の制作会社選びで失敗しないために
同じ失敗を繰り返さないために、次の制作会社を選ぶ際のチェックポイントを紹介します。
チェック1:レスポンスの速さを実際に体感する
問い合わせや見積もり依頼への対応スピードは、契約後の対応スピードを反映しています。問い合わせに2〜3日以内に返信がある会社は、契約後も同程度のスピードで対応してくれる可能性が高いです。
チェック2:費用体系が明確かどうか
「修正1回〇〇円」「月額保守に含まれる作業範囲はここまで」など、費用体系が明確に説明できる制作会社を選びましょう。見積もりの内訳が不明確な場合は、後から追加費用が発生するリスクがあります。
費用の考え方について参考にしたい方は、料金・費用の考え方のページもご覧ください。
チェック3:同業種・同規模の実績があるか
中小企業のサイトには、大企業のサイトとは異なるノウハウが必要です。限られた予算で最大の効果を出すための経験と提案力があるかどうかを確認しましょう。同業種の実績があれば、業界特有の事情を理解した提案が期待できます。具体的な実績は、実績一覧でご確認いただけます。
チェック4:提案力とコミュニケーション力を見る
初回の相談時に、以下のような姿勢が見られるかチェックしてください。
- こちらの課題や目的を丁寧にヒアリングしてくれるか
- 「なぜそうするのか」を理由とセットで説明してくれるか
- 予算に合わせた現実的な提案をしてくれるか
- 専門用語を使わず、わかりやすく説明してくれるか
チェック5:納品後のサポート体制を確認する
制作して終わりではなく、納品後の運用サポートがどこまで含まれるかを事前に確認しましょう。操作マニュアルの提供、レクチャーの実施、保守契約の内容など、長期的なサポート体制が整っているかが重要です。
BOSS DESIGNでは、ご依頼の流れの中で、初回相談から納品後の運用サポートまで一貫して対応しています。
まとめ
制作会社の乗り換え判断と進め方
- まずは現在の制作会社に具体的な改善を求め、それでも変わらなければ乗り換えを検討
- 乗り換え前にドメイン・サーバー・サイトデータの管理状況を必ず確認する
- 次の制作会社は「レスポンス」「費用の明確さ」「実績」「提案力」「サポート体制」で選ぶ
- 制作会社は「外注先」ではなく「長期的なパートナー」として選ぶことが大切
制作会社への不満を我慢し続けることは、ホームページの放置につながり、結果的にビジネスの機会損失を生みます。乗り換えは「悪いこと」ではなく、会社の成長のために必要な判断です。
「制作会社を変えたいが何から始めればいいかわからない」「まずは現状のサイトを客観的に見てほしい」という方は、お気軽にご相談ください。
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