「サイトは一応あるけど、最後に更新したのはいつだったかな…」
「特に問題は起きていないし、そのままでいいかな」
会社のホームページを放置している中小企業は、実は少なくありません。目に見えるトラブルが起きていないと、「放置しても大丈夫」と思いがちです。しかし、放置されたサイトは水面下でじわじわとリスクを蓄積しています。ある日突然、セキュリティ事故や大幅な検索順位の低下という形で表面化することもあります。
この記事では、200社以上のWeb制作・リニューアルを手掛けてきた経験から、サイトを放置するリスクと、放置状態を脱するための具体的な対策を解説します。
放置されたサイトに起きている4つのリスク
「放置しても特に困っていない」と感じている方も、以下のリスクが進行中かもしれません。
リスク1:セキュリティの脆弱性が深刻化する
放置サイトにおいて、最も深刻かつ見落とされやすいリスクがセキュリティです。特にWordPressなどのCMSを使っているサイトでは、本体やプラグインの更新を怠ると、脆弱性(セキュリティの穴)が放置された状態になります。
実際に起こりうる被害は以下の通りです。
- サイトが改ざんされ、訪問者にウイルスが配布される
- お問い合わせフォームから入力された個人情報が漏洩する
- サイトが乗っ取られ、フィッシング詐欺に利用される
- Googleから「危険なサイト」と判定され、検索結果から除外される
こうした被害が発生した場合、会社の信用は大きく損なわれます。復旧にも費用と時間がかかり、最悪の場合はサイトをゼロから作り直す必要が出てきます。
リスク2:検索順位がじわじわ下がる
Googleは「定期的に更新されているサイト」を評価する傾向があります。更新が止まったサイトは、徐々に検索順位が下がり、新規のアクセスが減っていきます。
さらに、競合他社がサイトを更新し続けていれば、相対的な差は広がる一方です。1年前は検索結果の1ページ目にいたのに、今は3ページ目——こうした変化は、放置しているうちに起こります。
リスク3:会社の信頼性が低下する
「お知らせ」の最新記事が2年前、年末年始の休業案内がそのまま残っている、すでに終了したキャンペーン情報が掲載されたまま——こうしたサイトを見た訪問者や取引先は、「この会社はまだ営業しているのだろうか」と不安を感じます。
ホームページは名刺と同じく、会社の「顔」です。名刺の住所が古いまま配り続けているようなものだと考えれば、そのリスクの大きさがわかるはずです。
リスク4:採用にマイナスの影響を与える
求職者は応募前にほぼ必ず会社のサイトを確認します。更新されていないサイト、情報が古いサイトは、「成長が止まっている会社」「ITに疎い会社」という印象を与え、優秀な人材の応募を遠ざけます。人手不足に悩む中小企業にとって、これは見えない大きな損失です。
情報セキュリティ10大脅威 2024
「放置状態」のセルフチェックリスト
「うちのサイトは放置しているつもりはないけど…」という方も、以下のチェックリストで確認してみてください。3つ以上当てはまる場合は、放置状態と判断してよいでしょう。
更新・運用のチェック
- 「お知らせ」や「ブログ」の最新記事が6ヶ月以上前
- サイトに掲載されている情報(住所、電話番号、サービス内容)が現状と異なっている
- すでに終了したサービスやキャンペーンの情報が残っている
- 管理画面にログインした記憶が半年以上ない
- サイトの更新担当者がいない(または退職した)
セキュリティのチェック
- WordPressやプラグインの更新通知を無視している
- SSL対応(https化)がされていない
- 管理画面のパスワードを長期間変更していない
- サイトのバックアップを取っていない
技術・表示のチェック
- スマートフォンで見ると表示が崩れる・使いにくい
- ページの読み込みが遅い
- リンク切れ(クリックしても「ページが見つかりません」と表示される)がある
- Googleアナリティクスやサーチコンソールを確認したことがない
「自分ではチェックが難しい」という方は、BOSS DESIGNの無料サイト診断をご利用ください。セキュリティ、表示、SEOの観点から現状を客観的に分析します。
放置状態から抜け出すための3つの対策
放置状態を脱するための対策は、サイトの状態に応じて3つのアプローチがあります。
対策1:最低限の応急処置をする(費用目安:0〜10万円)
リニューアルの予算や時間がすぐに確保できない場合でも、最低限やっておくべきことがあります。
- 古くなった情報(住所、電話番号、終了サービスなど)を修正・削除する
- 「お知らせ」に最新の投稿を1件追加する(営業中であることを示す)
- WordPress・プラグインを最新バージョンに更新する
- SSL対応(https化)がまだなら対応する
- 管理画面のパスワードを変更する
これだけでも、セキュリティリスクの軽減と最低限の信頼性回復につながります。
対策2:保守・運用の体制を整える(費用目安:月額1〜5万円)
サイトを放置してしまう最大の原因は、「管理する人がいない」ことです。社内で対応が難しければ、外部に保守・運用を委託する方法があります。
保守契約に含まれるサービスの例は以下の通りです。
- WordPress本体・プラグインの定期更新
- 定期的なバックアップの取得
- セキュリティ監視と異常時の対応
- 月数回の簡易な更新作業(お知らせの追加、画像差し替えなど)
- アクセスレポートの提供
費用の考え方について詳しくは、料金・費用の考え方のページもご参考ください。
対策3:リニューアルで根本的に解決する(費用目安:50〜200万円)
放置期間が長く、情報もデザインも技術も古くなっている場合は、リニューアルが最も効率的な解決策です。リニューアルでは、以下をまとめて解決できます。
- デザインの刷新と最新のスマートフォン対応
- CMS導入による自社更新の仕組み化
- SEOを意識したサイト設計
- セキュリティ対策の最新化
- 問い合わせ導線の最適化
200社以上のリニューアルを手掛けてきた中でも、「長年放置していたサイトをリニューアルしたら、問い合わせが劇的に増えた」というケースは数多くあります。具体的な事例は、実績一覧でご確認ください。
JPCERT/CC インシデント報告対応レポート
放置を繰り返さないための運用体制づくり
せっかく対策をしても、再び放置状態に戻ってしまっては意味がありません。放置を繰り返さないために、運用体制を整えておきましょう。
月1回の「最低限更新」ルールを決める
大がかりなコンテンツ作成でなくても構いません。月に1回、以下のいずれかを行うだけで、サイトは「生きている」状態を保てます。
- お知らせを1件追加する(イベント参加、メディア掲載、年末年始の案内など)
- 実績・事例を1件追加する
- スタッフブログを1記事公開する
- 掲載情報に変更がないか確認する
担当者と代理担当者を決める
更新作業の担当者を1名決め、さらに代理の担当者も決めておきましょう。担当者が1人だけだと、その人が異動や退職したときに再び放置状態に陥ります。
四半期ごとの定期チェックを習慣化する
3ヶ月に1回、以下の項目をチェックする習慣を作りましょう。
- 掲載情報は最新か(住所、電話番号、サービス内容、スタッフ情報)
- リンク切れはないか
- WordPressやプラグインの更新通知が溜まっていないか
- アクセス数や問い合わせ数に大きな変化はないか
外部パートナーとの定期的な接点を持つ
制作会社との関係が途切れると、技術的な問題に気づけなくなります。保守契約を結んでいる場合はもちろん、そうでなくても年1〜2回は制作会社と情報交換する機会を持つと安心です。
BOSS DESIGNでは、ご依頼の流れの中で、納品後の運用サポートについてもご相談いただけます。
まとめ
サイト放置のリスクと対策
- 放置サイトはセキュリティ・検索順位・信頼性・採用の4つの面でリスクが進行する
- 対策は3段階:応急処置→保守体制の構築→リニューアル
- 月1回の最低限更新と四半期ごとの定期チェックで放置を防ぐ
- 担当者の明確化と外部パートナーとの関係維持が継続のカギ
サイトの放置は、目に見えないところでビジネスの足を引っ張り続けます。「特に問題は起きていない」と思っている今こそ、実は対策を始める最適なタイミングです。問題が表面化してからでは、対応にかかるコストも時間も大きくなります。
「まずは自社サイトの状態を把握したい」「放置状態をどうにかしたい」という方は、お気軽にご相談ください。
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