「お知らせを更新したいけど、やり方がわからない」
「制作会社に頼むと時間もお金もかかるから、結局そのまま放置している」
こうした悩みを抱えている中小企業は、想像以上に多いです。ホームページは「作って終わり」ではなく、定期的に更新してこそ効果を発揮するもの。しかし現実には、更新したくてもできない状態に陥っている会社がたくさんあります。
この記事では、200社以上のホームページ制作・リニューアルを手掛けてきた経験から、更新できない原因と、自社で更新できる体制を作るための解決策を解説します。
更新できないホームページが招くリスク
「更新できなくても、サイトは存在しているから大丈夫でしょ?」——そう思っている方もいるかもしれません。しかし、更新されないホームページは、じわじわとビジネスにダメージを与えています。
リスク1:「この会社、営業しているの?」と思われる
「お知らせ」の最新記事が1年以上前、年末年始の休業案内が残ったまま——こうしたサイトを見た訪問者は、「この会社はまだ活動しているのだろうか」と不安を感じます。特に新規の見込み客にとって、更新されていないサイトは信頼性を疑う大きな要因になります。
リスク2:古い情報がトラブルの原因になる
移転前の住所、変更前の電話番号、終了したサービスの情報——こうした古い情報がサイトに残っていると、お客様に迷惑をかけるだけでなく、クレームにつながることもあります。
「サイトを見て電話したのに番号が違った」「掲載されているサービスを申し込もうとしたら、もうやっていないと言われた」——こうしたトラブルは、会社の信用を直接傷つけます。
リスク3:検索順位が下がり続ける
Googleは「定期的に更新されているサイト」を評価する傾向があります。更新が止まったサイトは徐々に検索順位が下がり、新規のアクセスが減っていきます。アクセスが減れば、当然問い合わせも減ります。
リスク4:社内のモチベーションが下がる
「せっかくイベントをやったのに、サイトに載せられない」「新しいサービスを始めたのに、お客様に知らせる手段がない」——更新できないストレスは、社内の士気にも影響します。ホームページを活用しようという意欲自体が失われてしまいます。
更新できない3つの原因
ホームページが更新できない原因は、大きく3つに分けられます。自社がどのパターンに当てはまるかを見極めることが、解決への第一歩です。
原因①:サイトの仕組みの問題
最も根本的な原因です。そもそもサイトの構造が、自社で更新できるようになっていないケースです。
- HTMLで直接作られていて、更新するには専門知識(コーディング)が必要
- CMS(WordPressなどの更新システム)が導入されていない
- CMSは入っているが、バージョンが古くて管理画面にログインできない
- 更新できる範囲が限られていて、変えたい部分が触れない
制作時に「更新のしやすさ」を考慮せずに作られたサイトに多い問題です。
原因②:人・体制の問題
サイトの仕組みは整っているのに、運用する「人」の問題で更新が止まっているケースです。
- 担当者が退職・異動して、操作方法を知っている人がいなくなった
- 管理画面のログインID・パスワードがわからなくなった
- 担当者はいるが、本業が忙しくて更新まで手が回らない
- 「何を書けばいいかわからない」とネタ切れになっている
原因③:制作会社との関係の問題
制作会社に更新を依頼しているが、うまくいっていないケースです。
- 小さな修正でも都度費用が発生し、コストがかさむ
- 依頼してから反映までに1〜2週間かかる
- 制作会社の連絡先がわからなくなった、または廃業してしまった
- 制作会社が忙しく、優先度の低い修正依頼は後回しにされる
特に「制作会社が廃業・連絡不通になった」というケースは深刻で、サイトのデータにアクセスすらできなくなることもあります。
原因別の解決策と具体的なアクション
原因がわかったら、それぞれに合った解決策を選びましょう。
原因①の解決策:CMSを導入する
サイトの仕組みが原因であれば、CMS(コンテンツ管理システム)の導入が最も効果的です。WordPress(ワードプレス)が代表的で、世界中のWebサイトの約40%以上が利用しています。
CMSを導入すると、以下のことが専門知識なしでできるようになります。
- お知らせやブログ記事の投稿・編集
- 写真やバナー画像の差し替え
- サービス情報やスタッフ紹介の更新
- 新しいページの追加
既存サイトへのCMS導入が難しい場合は、リニューアルのタイミングでCMS搭載のサイトに切り替えるのが効率的です。費用の目安については、料金・費用の考え方のページもご参考ください。
原因②の解決策:運用ルールと体制を整える
人や体制の問題を解決するには、以下の3つを整備しましょう。
1. 更新担当者と代理担当者を決める
担当者が1人だけだと、その人が休んだり辞めたりしたときに更新が止まります。メインの担当者に加えて、代理の担当者も決めておきましょう。
2. 操作マニュアルを用意する
画面のスクリーンショットを使った操作マニュアルがあれば、誰でも更新作業ができます。制作会社にマニュアルの作成を依頼するか、自社で作成しておきましょう。
3. 更新スケジュールを決める
「月に1回はお知らせを更新する」「四半期に1回は実績を追加する」など、更新のルールを決めておくと、放置を防げます。
原因③の解決策:制作会社との関係を見直す
制作会社との関係に問題がある場合は、以下の対応を検討しましょう。
保守契約の内容を確認・見直す
月額の保守契約に「月◯回まで更新作業込み」という内容が含まれている場合もあります。契約内容を改めて確認し、活用できるサービスがないか確認しましょう。
制作会社を変更する
レスポンスが遅い、費用が不透明、そもそも連絡が取れない——こうした状況であれば、制作会社の変更を検討すべきです。サイトのデータ(ドメイン、サーバー情報、ソースコード)を自社で管理できているかを確認したうえで、新しい制作会社に相談しましょう。
第Ⅰ部 特集 広がりゆく「社会基盤」としてのデジタル
(総務省)
「自分たちで更新できる」サイトにするために
最終的に目指すべきは、「必要なときに、自分たちの手でサイトを更新できる状態」です。そのために押さえておくべきポイントを紹介します。
リニューアル時に「更新のしやすさ」を最優先に
もしリニューアルを検討しているなら、デザインの美しさや機能の充実だけでなく、「自分たちで更新できるかどうか」を重要な判断基準にしてください。200社以上のリニューアルを手掛けてきた経験から言えるのは、更新しやすいサイトは確実に成果が出やすいということです。
制作会社を選ぶ際には、以下の点を確認しましょう。
- CMSを導入してくれるか
- 更新できる範囲はどこまでか
- 操作マニュアルを提供してくれるか
- 納品後の操作説明(レクチャー)はあるか
更新すべきコンテンツを決めておく
「何を更新すればいいかわからない」という声もよく聞きます。中小企業のサイトで効果的な更新コンテンツは、以下のようなものです。
- お知らせ・ニュース(イベント、メディア掲載、年末年始の休業など)
- 実績・事例の追加(新しいプロジェクトが完了するたびに追加)
- お客様の声の追加
- ブログ・コラム(業界の豆知識、よくある質問への回答など)
- スタッフ紹介の更新(新入社員が入ったタイミングなど)
「完璧」を目指さない
更新のハードルが上がる最大の原因は、「ちゃんとした記事を書かなきゃ」という意識です。お知らせ1本、写真1枚の追加でも、「更新されている」という事実が大切です。短い文章でも、頻度高く更新されているサイトの方が、長い記事がたまにしか出ないサイトよりも訪問者に安心感を与えます。
BOSS DESIGNでは、ご依頼の流れの中で、納品後の更新サポートも含めてご提案しています。「更新しやすいサイト」への改善は、実績一覧で具体的な事例をご覧ください。
まとめ
更新できないホームページの原因と対策
- 原因①仕組みの問題 → CMS(WordPress等)を導入する
- 原因②人・体制の問題 → 担当者の複数化、マニュアル整備、更新スケジュールの設定
- 原因③制作会社の問題 → 保守契約の見直し、必要なら制作会社の変更を検討
- リニューアル時は「更新のしやすさ」を最重要基準にする
ホームページは更新してこそ価値を発揮します。「更新できない」という状態は、ビジネスの成長を妨げる見えない壁です。原因を特定し、適切な対策を取ることで、ホームページは「放置された名刺」から「働く営業ツール」に変わります。
「更新できる仕組みを整えたい」「そもそも自社サイトの状況がよくわからない」という方は、お気軽にご相談ください。
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